クラシック・ギター製作家インタビュー: ダニエル・ヒル・デ・アバジェ (スペイン)

クラシック・ギター製作家インタビュー: ダニエル・ヒル・デ・アバジェ (スペイン)

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今回のギター工房インタビューはスペイン、グラナダのダニエル・ヒル・デ・アバジェさんです。

 

 

Q1. あなたの工房とその歴史についてお聞かせください。

ギター工房 ダニエル・ヒル・デ・アバジェ: ダニエル・ヒル・デ・アバジェは大家族に生まれ育つ。ソプラノ歌手である姉と指揮者の義兄に強い音楽的な影響を受ける。

グラナダ音楽院にてヴァイオリンの勉強を始め、後にマドリッドへ移る。彼のギター製作への情熱は子供時代からのもので、1980年代に彼の義理の父と、グラナダ流派の父であるフェレールの子孫や弟子として、家族代々から伝わるクラシックとフラメンコのギター製作の道を引き継ぐ。
彼らは師弟関係のもと、共に働いていたが、後にギター工房ヒル・デ・アヴァジェの同僚としての間柄に、そして最終的にダニエルが工房を引き継ぐことになる。

 

受賞歴:

  • 2013 Prize “Premios Della Robbia”, セビージャ、 彼の職人としての功績により。
  • 2013 “AndaluciaSI.es Quality Award”, 最優秀物流賞。
  • 2012 ダニエル・ヒル・デ・アバジェは彼の優秀な仕事と20年以上に渡り伝統的な手工業の発展に貢献した事によってアンダルシーア政府から「マスター・アーティサン」の任命を受ける。
  • 2011 ヒル・デ・アバジェ エリート/プレミアム最終選考:「スペイン・ナショナル・アーティサン賞最終候補 AndaluciaSI.es Quality Award”, 最優秀物流賞。

 

Q2. あなたにとって良い音のするギターとはどのようなものですか?またそれを獲得する為にどんな工夫をしているのですか?

ギターはプロが仕事をするために、彼らの手に特別に合わせて作られた道具です。

よい楽器の主なる特徴は、バランス、ボリューム、そして音色です。これらの特徴の組み合わせは演奏者によってダイナミック且つシンプルな方法で引き出されないといけません。そのために最も重要なのは、楽器の構造がもたらす全てのテンションの分配をうまく調整する事です。

 

 

Q3. 弾き易いギターを製作する事について考えをお聞かせください。そして、その為にどんな工夫をされていますか?

弾きやすいギターとは、演奏者が表現したい事に敏感に反応し、(演奏者に)最低限の技術的努力を要求するギターです。それを達成するためには、良い木材の選択、特に木材は長い時間をかけて乾燥させる事が重要です。加えて、しばしば演奏家によって異なる楽器の音に対する要求に応じて、倍音成分の分配を調整する事が重要です。

 

 

Q4. 伝統的なフレンチ・ポリッシュ(セラック・ニス)や新しい方法(ラッカー、触媒)などの仕上げの方法について、あなたの考えをお聞かせください。

音色面では、私はフレンチ・ポリッシュの大ファンです。フレンチ・ポリッシュはラッカーや合成塗料ではもたらす事のできない色調や音量を楽器に与えます。しかしながら、楽器の保護という観点では、ラッカーや合成塗料のほうがフレンチ・ポリッシュより有効です。

 

Q5. 640, 628 や 615mm などのショート・スケール・ギターに於いて、弾き易さ、設計、音質や音量の観点から、あなたの考えを聞かせて下さい。また、手の小さい人や女性ギタリストの増加によってそれらショート・スケールの需要は伸びていますか?

私はそれらのスケールは弦の正しい振動をもたらすためには短すぎると思います。私の意見では、小さい手を持つ演奏家は音質は犠牲になりますが、ショートスケールのギターを選択するしか方法は無いであろうと思います。

 

 

Q6. 多くの読者がギターを色々と試奏していく内にますますどのギターが良いのか分からなくなってしまう様です。製作家の立場から、楽器店や工房でどのようにギターの音質や弾き易さをチェックしたら良いのか、アドバイスを頂けますか?

完璧なギターを表わす一般的な指標のようなものは存在しませんが、各々の演奏家に応じた感受性のコンセプトはあります。良いギターを見つけるには、音量、バランス、音色、そして演奏のしやすさをチェックして下さい。 しかし、これらの項目の捉え方はそれぞれの演奏家によって異なるでしょう。

 

 

 

Q7. 顧客に対してアフター・サービスはありますか? 特に、高額なギターの購入について心配している人たちも多いと思われるのですが。

私の全ての顧客は特別なアフター・サービスを受けることが出来、楽器の寿命の限り保証されています。

 

 

 

Q8. ブラジリアン・ローズウッド(ハカランダ)などの木材がますます入手困難になってきていますが、それはあなたのギター製作や完成したギターの品質にどのような影響があると思いますか?

現時点においてはブラジリアン・ローズウッドがCITESリストに加えられた1992年以前に購入してあるため、ブラジリアン・ローズウッドの在庫の問題は抱えていません。

 

 

 

Q9. 21世紀に於いてギター製作というこの美しい伝統はどうあるとお考えですか?

中には高い利益と楽な商売を追求するために粗悪なギターを作るメーカーもありますが、手工業ギターは最高品質かつ特別な楽器の象徴として、人々が日ごとにますます必要としているものだと思っています。疑いなく、ギターとその工房はお互いを必要としながら常に共に歩んで行くでしょう。

ビデオ:

GUITARRERO-LUTHIER DANIEL GIL DE AVALLE

GUITARRERO-LUTHIER DANIEL GIL DE AVALLE
Source:

Published by Guitarmaker-Luthier Daniel Gil de Avalle

Experience and Recognition. Master Artisan Guitarmaker:Junta de Andalusia (regional government of Andalucia). Spanish national artisan prize: "Best Product" runner-up. Della Robbia artisan prize, Seville. "AndaluciaSI.es Quality Award", best logistics. Over 20 years experience dedicated to making guitars implies great customer satisfaction and has led to world-wide recognition through national and international media (Television, Web and Press), various specialist magazines on guitars such as the prestigious magazine Acordes and some time ago the Museum of Andalusia.

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